屋根の訪問販売からの指摘→新築時からの深刻な問題・・
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カテゴリー:現場
別記事で投稿させていただきましたが、最近、相模原・町田・八王子の周辺で「無料点検しますから!」と屋根に上り、屋根を意図的に破損させてお客様の不安を煽り、半ば強引に契約を結ぶ訪問販売型の業者が急増中です。
▼対象記事
屋根の訪問販売にご注意ください(相模原・町田・八王子)
今回は、築浅(築7年)のお客様より「屋根の訪問販売型業者より板金めくれの指摘があったので調査してください」
とのご相談がありましたので早速屋根の調査に行ってきて、実際にあった深刻な問題を記事にさせていただきました。
1.新築時から・・・
早速お伺いすると、幸いにも板金めくれ・釘浮きの状況は深刻でなかったため、その場で補修することが出来ました。
が、しかし深刻な問題は他に…。
新築時の板金施工方法に不良があり、完全に中に雨水が入る形状でした。
これは補修での対応が出来ないことをお伝えし、後日、修繕工事をさせていただきました。
お客様は経年劣化などの破損、汚損は仕方ないとしても新築時からとは...と驚いていた様子でした。
2.新築でも屋根には気をつけよう
新築の場合、目に見える箇所。水まわり、内装、外壁はもちろん購入時に気にしますよね。
屋根はいかがでしょう?遠目で見て「いい感じだな」で終わってしまっていないですか?
屋根は基本的には目に見えない部分なので、屋根の悪徳業者が手を抜きやすい部分です。
内装が良くて満足していても、数年後雨漏りが・・・なんてこともあるかもしれません。
数年立ってからの雨漏りだと施工不良なのか、自然に壊れてしまったものかの確認が難しいです。
自然に壊れたものであれば火災保険が使える可能性がありますが、なるべく施工会社に直してほしいですよね。
弊社としては「築2年以内」に第三者による屋根点検をオススメします。
3.2年目までに屋根を含む各種点検をおすすめします
なぜ「2年」かというと多くの新築の保証は「2年」である程度切れてしまうからです。
そもそも法律では新築住宅の引渡し後10年間は
「構造耐力上主要な部分等」※1
「雨水の浸入を防止する部分」※2
のいずれかで瑕疵が見つかった場合、売主は補修や損害賠償などの責任を負わなければいけないとされています。
ただ、これ以外にも不具合や不備が発生することもありますよね。
上記以外の不具合については売り主が一定の期間を設けて、独自の保証サービスやアフターサービスを設定しているのが一般的です。
契約や売り主によってまちまちなのでお客様ご自身のご契約を確認していただきたいですが、主に2年で設定されていることが多く、基本的には無償でメンテナンスや修繕が実施されます。
マイホームは人生で一番高価な買い物です。
そんなマイホームを妥協したい人はいないと思うので使える制度はしっかり使っていきましょう。
また、2年アフターサービス保証を最大限活用することは、今後の暮らしにとっても非常に重要な意味があるのです。
建物の外部だと下記のチェックをおすすめします。
①基盤
判断が難しいですが基盤も保証対応です。
コンクリートのひび割れ、ジャンカ(型枠に流したコンクリートが行きわたらず、砂利などの骨材が表面に現れた欠陥部分のこと)などを見ましょう。
②外壁
外壁は視認しやすいですね。
塗装のひび割れ、サイディングのひび割れ、シーリングのひび割れなどなど気になるところをチェックしましょう。
③屋根
こちらも視認できないため判断が難しいです。
視認できる範囲でひび割れ、瓦であれば欠け、抜けなどをチェックしましょう。
④軒天
こちらは視認でチェックできますね。
外壁から外側に突き出している屋根の裏部分の裏側を指します。
ひび割れ、浮き、剥がれなどがないかをチェックしていきましょう。
⑤雨樋
こちらもチェック対象です。
雨樋の一部が破れて雨樋の役目を果たしていなかったり、
ぐらついていたり詰まっていたりとチェック項目は多いです。
外観以外だと
①床
一番多いのは、室内フローリングの音鳴りです。
変形や反りによって音鳴りが生じます。
②壁
壁も要チェックです。
一番わかり易いのはクロス等の剥離・変形・割れなどですね。
下地材(ボード)の反りなども対象です。
③天井
壁と同様に天井も対象です。
クロス等の仕上げ材の剥離・変形・割れや視認できるところで軒天・室内天井を含む下地材(木製・軽天)の反りまでチェックしましょう。
④扉
住んでいると扉の開閉も気になりますよね。
室内の玄関ドア・扉・サッシ・シャッター・網戸などの開閉の不良や機能不良などをチェックしましょう。
⑤電気関係
わかりづらいところですが電気関係もチェック対象です。
電気の通りが悪かったり、とあるお客様のところだとひとりでにインターホンが付いたりなど。取り付け不良などがチェック項目です。
家を建てる中で工務店やハウスメーカーに不信感を持った方も多いと思います。
もし不安であれば、第三者機関へ事前点検を行ってもらい、
工務店やハウスメーカー側に指摘事項を挙げる事が出来れば問題ないと思います
※1構造耐力上主要な部分:基礎や杭、スラブ、柱など建物の荷重を支える基本的な構造部分
※2雨水の浸入を防止する部分:屋根や外壁など雨水の侵入を防ぐために機能する部分
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
たとえ新築で目に見える範囲が良くても見えないところで不備があったりします。
特に屋根は自身の目には見えず、例え見えたとしてもそれが壊れていて修理が必要かどうかの判断も素人目には難しいところです。
こと屋根に関しては業者を頼みになってしまうので第三者によるセカウントオピニオンが非常に有効です。
「住まいの"小さい"修理屋さん」でもこういったお悩みの相談を受けてつけておりますのでお気軽にご相談くださいませ。
記事を書いた人 代表取締役 千葉 雄一 弊社は創業以来、相模原市を中心に、一般住宅をはじめ数々の建築物に携わってまいりました。 私たちは、これまで培ってきた実績と経験を生かし、地域密着でこだわりある外装リフォームをご提供させていただきたいと思っております。 外装リフォームの事でお困りの際は、ぜひとも私たち「住まいの"小さい"修理屋さん」へお気軽にお問い合わせください。 |